またまたPythonネタですが、W-ZERO3[es]上でもPythonを使うことができます。
ご存知の方はまぁ何を今更という感じでしょうが:oops:、SourceForgeでPython Windows CE portとして公開されています。
以前Sigmarion3、初代W-ZERO3でもインストールして使っていましたが、その頃は一般的なOS(WindowsやMac、Linux)などで出ていたバージョンよりも古いものしかなく、正直ほとんど入れても使うことも無くディスクの肥やしになっていたので、W-ZERO3[es]にインストールするのは見送っていました。
1つ前の記事で書きましたが、またPythonへの情熱が戻ってきたこともあり :D、改めてSourceForgeからダウンロードしようとしたところ、現行バージョンのPython2.4.3が移植されており、しかもインストーラも付属となっていたので、早速インストールしました。
また、このままではTkinterを使うことが出来ないので、http://fore.validus.com/~kashtan/よりダウンロードできる、CE用のTkinter binariesから、アーカイブに含まれている「tcl8.4.3」フォルダをesのルートディレクトリにコピーし、これもまたアーカイブ内の「Windows」フォルダに入っている「celib.dll」、「tcl84.dll」、「tk84.dll」をesのWindowsフォルダにコピーすることで動くようになりました。
Python2.4以降になって日本語コーデックが標準で含まれているので、追加のコーデックのセットアップをしなくて済みますので、標準的な環境構築はかなり楽にできました。
その後、サンプルを動かしている時にちょっと気づいた事ですが、
- timeモジュールでtime.time()を呼び出したとき、小数点以下が0となって切り捨てられてしまっている(time.time()を使ったストップウォッチのサンプルスクリプト等は、秒数の小数点以下が0のままで、1秒単位ですすんでしまう)
- urllib2やpoplibなどのネットワークを使う前には必ず通信状態にしておく事(当たり前といったら当たり前ですが、普段常時接続のPCでやっていると忘れてしまうので ;))
- 付属のコンソールではやっぱり日本語が表示できない
- QVGAで動いているので、tkでウィンドウを作るとデカイ
こんなところです。
「みんなのPython」に掲載されているTkinterのサンプル(真ん中)も動いています。
[サンプル] tkhello.py